SMB_CL-2002JJ


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偶数段のボリュートが、半数づつ対称にポンプケーシング内に配列されています。ボリュートは、シンコー独自の設計による多重ボリュート構造を採用していますので、小流量域において旋回失速による不安定現象を発生することはありません。従って、全流領域において静粛で安定した運転が可能で、軸受寿命が長くなります。又、多重ボリュート構造の採用により、インペラにかかるラジアルスラストは各段ともバランスしており、軸を曲げる力は発生しません。モータシャフトの上下には、それぞれ1組の単列深みぞ形ボールベアリング(63形)が装備されています。その内外輪及びボールはステンレス鋼、保持器は自己潤滑性のあるテフロン系樹脂で製作されています。ポンプの各段間には、シャフトを支持するためスリーブ軸受が設けられ、不測のラジアルスラストも支持出来る構造になっています。●軸受インペラは片吸込で軸方向のスラストをバランスさせる目的で偶数段とし、半数づつ対称に配列されています。第1段インペラの入口にはポンプのNPSHをできる限り小さくする目的で、スパイラル状の羽根をもったインデューサが装備されています。インペラはスリーブと2つ割れのリングキーによってシャフトに位置ぎめされています。したがって、組立の際特別に寸法計測、位置決め調整等の作業が不要です。●インペラ及びインデューサ4ポンプケーシングインペラ多重ボリュートシャフトスリーブインペラ2つ割れリングキーバランスシートバランススリーブボールベアリングスラストボールベアリングインペラ低圧ポンプ高圧ポンプ●ポンプケーシングインペラの流体力学的スラストは、インペラの対称配列によってバランスされます。低圧ポンプの場合は、シャフトの上端部にバランススリーブを設け、その下部端面に働く中間段圧力によって上向きスラストを発生させ、スラストボールベアリングにかかる回転体重量を軽減します。高圧ポンプの場合は、シャフトの上端部にオートバランス装置を装備し、スラストボールベアリングにスラストがかからないようになっています。●バランス装置LNGサブマージド2014.07.1116:44ページ5


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